奏音コレクトが、2月4日(日)に渋谷近未来会館で「奏音コレクト1stワンマン~奏音isKanon~」を行った。開演前から場内には、高まる期待を胸にした人たちの声が飛び交っていた。じっとして待つのではない、誰もが騒ぎたくてうずうずしていた。
鋭利な絃楽の音色とダンスビートをミックスしたSEに乗せて、メンバーが次々と舞台へ登場。奏音コレクトのライブは、この場に足を運んだ満員の観客たちみんなと、心と心を熱く繋げようと『人類トモダチ』からスタート。歌が始まったとたんフロア中の人たちが大きな声を張り上げれば、メンバーが左右へ動く姿に合わせて場内中の人たちも身体を動かしだす。彼女たちと一緒に「ワンツーいやほい!」と声を張り上げてはしゃぐ、この瞬間が最高に胸アツだ。歌詞の一節ではないが、この空間には、地球規模で熱情したパーティーが早くも広がりだしていた。メンバーも無敵な笑顔を浮かべてパフォーマンスをしていたが、彼女たちへ向けた観客たちの熱すぎるコールや絶叫が、とにかく凄まじい。終盤には、高く手を掲げる8人へ向け、場内中から数多くの手やペンライトが突き上がる。「ワンツーいやほい!」、そう叫ばずにいれない!!
身体を熱く激しく揺さぶる楽曲が響きだした。『THIS IS ME』が始まるのに合わせ、場内中から野太い絶叫が飛び交う。彼女たちは、観客たちへ挑みかかる勢いでさらに挑発し続ける。これは、バトルだ。早くもこの空間には、互いの感情と感情をぶつけあう熱い戦いの場が生まれていた。「うりゃおい!!」と叫びながら高く足を蹴り上げる8人の姿も熱いが、高ぶる感情を絶叫に変えてぶつけ続ける観客たちの熱狂が、とにかく凄まじい。
止まることなく『限界領域』へ。メンバーも観客たちも早くも限界を超える勢いで‥ではなく、限界など最初から心の中から削除し、高ぶる思いを笑顔と絶叫に変えていた。彼女たちが手を高く振り上げて「躍れ 躍れ」と歌い騒ぐ姿に触れ、気持ちが高ぶる。だから大勢の人たちが舞台前へ押し寄せ、声を張り上げ、拳やペンライトを振り続けていた。8人の「躍れ 躍れ」の声へ振れるたびに、全力で騒ぎたくなる!!
『絶対無敵のチェッコリッサ』の始まりのに合わせ、場内中に黄色いペンライトの輝きが大きく揺れだした。超絶アッパーなダンスビートに乗せ、メンバーたちは愛らしい笑顔を浮かべ、無邪気に歌っていた。わちゃわちゃとした、いや、わちゃわちゃ×三乗したようなポップでカオスな楽曲に振れていると、理性が彼方へ吹き飛んでしまいそう。途中には、彼女たちの2ステップ姿も登場。みんなで、思いを一つに弾け飛ぶ。メンバーの「てめぇえらー!!」の声も、胸を嬉しく騒がせた。いいよね、限界を知らずに上がり続けるこの熱狂が。
「照らせ夢も世界も希望の光で~」と、この場へ熱情した花を咲かせようと、メンバーンらが力強く『満開』を熱唱。みずから道を切り開く自分たちの生き様やグループとして突き進む強い意志を、彼女たちは『満開』へ込め、夢や未来をつかむ思いを胸に高らかに歌いあげていた。だから、輝きをつかもうとする彼女たちの姿へ気持ちを委ね、一緒にその未来を見たくなる。
ここからは、桃瀬琳王・高城りおん・栗永莉有/白部由依・瀬渡陽菜梨・右柳実琴・菖蒲奈緒・小椿ねねかの2つチームに分けてのライブへ。次のブロックはカバー曲たちを披露。先行を担った桃瀬琳王・高城りおん・栗永莉有が届けたのが、これからの季節に似合うPerfumeの『チョコレイトディスコ』。3人は、気持ちをPerfumeのメンバーに染めあげて‥と言いたいところだが、無邪気な元気さとチャーミングな姿を魅力にしながら、会場に足を運んだ人たちのハートをときめかせ、甘い誘いでメロメロに??していった。
歌のバトンを受け取った白部由依・瀬渡陽菜梨・右柳実琴・菖蒲奈緒・小椿ねねかの5人が歌ったのが、Juice=Juiceの『「ひとりで生きられそう」ってそれってねぇ、褒めているの?』。一転、激しいダンスナンバーの上で、メンバーたちは歌声に切なさも浸しつつ、観客たちへ挑みかかる勢いで力強く歌っていた。カバー曲のブロック中、白い衣装姿に着替えていたことも伝えておきたい。
カバーコーナーの最後に届けたのが、安室奈美恵の『CAN YOU CELEBRATE?』。こちらは8人で歌唱。いつしか全員が白い衣装姿へ。ソロ曲を8人で歌うのも新鮮だ。メンバーが次々とマイクのバトンを受け渡しながら、歌唱。むしろ、それぞれの歌声の魅力をメロウソウルなバラード曲を通して味わえたのが嬉しかった。一人一人がソロで歌うたびに、楽曲へそれぞれの歌声の個性が反映。1曲の中、多彩な歌声と感情の揺れを味わえたことも、ファンたちには見どころになっていた。終盤になり、歌い終えたメンバーが一人一人ステージから降りてゆく演出も気になったポイント。最後に歌った高城りおんに、多くのペンライトの光が向けられていた。
着替えを終えたメンバーたちが、次々と舞台へ。ここで、観客たちがきゅうりを手にしだす。後半のライブは、新曲の『はっぴーらいふぱっちわーく』からスタート。メンバーたちは足を蹴りあげれば、キュート/パワフルな面をミックスした振りを見せながら華やかに、でも、わちゃわちゃと歌い踊っていた。フロアでは、きゅうりや緑(きゅうり)色のペンライトを揺らし、祭りあがる人たちの姿も。まさか、きゅうりの魅力をアピールする楽曲とは‥。ハッピー感を満載した、メンバーらと一緒に騒ぎたくなるダンサブルでポップな曲調なのが嬉しい。この曲ではぜひ、きゅうりや緑色のペンライトを上下に振りながら、彼女たちと一緒に頭をからっぽにはしゃいでほしい。
『ココロオドル』に合わせて、かわいく飛び跳ねるメンバーたち。その姿へ向け、フロア中から野太い絶叫した声が上がり続ける。舞台の上で心を躍らせ、大きく手を振り歌い踊る彼女たちへ向け、場内中から虎虎MIXなど熱情した声が止まることなく飛び交い続けていた。彼女たちの「Jump Jump」の声に合わせて一緒に飛び跳ね、はしゃげるのが嬉しい。間奏では、メンバーたちへ向けた熱い口上も飛び交う。楽しい空気が、どんどん熱を上げだす。ほんと、心が踊り、気持ちが高まるひとときだ。最後には、みんなで拳や真っ赤なペンライトを高く掲げ、気持ちを一つにしてゆく様も見せていた。
止まることなく『かまちょい』へ。8人が、熱狂する観客たちへ愛らしく「かまって かまちょーい」と誘いかければ、場内中の人たちも声を張り上げ、口上をぶつけ「かまって」ほしい思いを返す。舞台の上では、メンバーどうしで抱き合うなど無邪気にはしゃぐ様を見せていた。彼女たちの愛らしい姿を見ていると、胸がドキドキする。そのかわいい仕種で、もっともっと僕らをかまってほしい!!!!!!!!
「あなたのことが好きになりました 届けわたしの愛言葉」の歌声を合図に、奏音コレクトが最後に歌ったのが『愛言葉』。本編最後に、メンバーたちからひと際熱くて甘い恋の告白を受けるとは‥。彼女たちに「一緒にいこう」と誘われて、冷静でいれるわけがない。「みんな大好きだよ」のセリフに向け、場内中から「俺もー!!」の熱い言葉や口上が飛び交う様も、胸アツだ。ねぇ、今だけは自分の一番好きな人でいてもらっていいですか??ほんと、そんな気分で、舞台の上で愛の告白をする8人に熱い視線を向けていた。終盤には、ガチ恋口上も登場。互いに、愛しい思いを交わしあえるこの関係が素敵だ。「好きだよ」「俺もー」と何度もやりとりをするたびに、高ぶる思いが止まらない!!!!!!!!
アンコールは、新曲の『助けてとすがったあの頃の私は消えた』から。「助けてとすがったあの頃の私は消えた」と語った凛々しい言葉を合図に、メンバーたちは、シリアスな曲の世界へ一人一人が身を投じ、キリッとした表情で歌い躍りだす。サビ歌では、希望を抱いた表情や笑みも投影。彼女たちは、楽曲の持つ表情に合わせて巧みに感情と歌声の色を変えながら思いをぶつけ、ダイナミックにパフォーマンスをしていた。凛々しい姿と歌声で力強くせまる姿に、胸が熱く騒ぐ。彼女たちへ向けて大きく手を伸ばしたくなる観客たちの気持ちも、すごくわかる。
最後の最後に奏音コレクトは、ふたたび『人類トモダチ』を熱唱。最初と最後を同じ曲で締めくくる演出も嬉しい。彼女たちが左右へ移動するたびに、フロアにいる人たちも、少しだけ身体を左へ右へと移動しながら、「ワンツーいやほい!」の言葉へ最高の熱情を込めて叫んでいた。最後はしっかり熱狂というカオスな様で祭りあがるところも、奏音コレクトらしい。終盤、8人が舞台の最前へ横一列に並び力強く歌う姿や、「ワンツーいやほい!」と元気いっぱいに歌う様が、とてもとても熱すぎた!!!!!!!!
奏音コレクトとは、5月11日に渋谷Star Loungeで結成1周年記念となる2ndワンマンライブを行う。自分たちの身の丈に会った姿で、着実に会場の規模を上げながら、しっかりと埋めきってゆく。その姿勢は、この日のライブにもしっかりと描き出されていた。
PHOTO: 小林貴浩
TEXT:長澤智典
★Information★
5/11(土)、渋谷スターラウンジにて2ndワンマン決定!!
奏音コレクトへの問い合わせは、以下までお願いします。
セットリスト
SE
『人類トモダチ』
『THIS IS ME』
『限界領域』
『絶対無敵のチェッコリッサ』
『満開』
『チョコレイトディスコ』(Perfume)
『「ひとりで生きられそう」ってそれってねぇ、褒めているの?』(Juice=Juice)
『CAN YOU CELEBRATE?』(安室奈美恵)
『はっぴーらいふぱっちわーく』
『ココロオドル』
『かまちょい』
『愛言葉』
-ENCORE-
『助けてとすがったあの頃の私は消えた』
『人類トモダチ』
【MV】THIS IS ME/奏音コレクト
【MV】人類トモダチ/奏音コレクト
SNS